top of page

PAST EXHIBITION

山中雪乃_dm作品.jpg

2022. 2 / 26 sat. ––– 3 / 13 sun

OPEN 11:00 – 19:00 

CLOSED  ( tue. / wed. )

Past Exhibition

この度 haku kyotoでは、山中 雪乃の個展「figure」を開催致します。

山中は、自身が興味を持った対象を描いています。今回は、人物像、彼女が収集している人形をモチーフにしています。彼女は、ただそこにある対象の姿·形を、自身の興味や視点を探りながら描くことによって、「存在」についての思考をめぐらせています。

 

ある対象に向き合った時に、前後左右上下どこから見ているのかによって、その姿·形や印象·色彩は変化します。また、それらは周囲の状況や、各視点を持った人それぞれの感覚にも影響されます。彼女があるモチーフに惹かれ、向き合った時の視点は彼女のものです。そこで彼女は「なぜ、どうして、このモチーフに対して興味を持つのか」考えながら絵を描くことで、自身の持つ視点はどこにあるのかを探求しています。また、彼女の視界のなかで捉えきれない現象と、その存在を捉えようとする意思が、描き方の速度や色彩に影響しています。この自問自答の繰り返しが、大きなハケで描かれたストロークと、繊細に描かれている像が混在する様となり、キャンバスの上に現れています。鑑賞者は、彼女の視点を辿る体験を通して、自分自身の視点はどこにあるのか、どのような感覚を持っているのかを考えることができるでしょう。

 

そして、対象となったモチーフが、彼女に描かれることによって、そのものが持つ「存在」について思考されたものに変化していきます。そこから想像できる元のモチーフ、もしくは、作品の中に見出す新たな存在は、鑑賞者各々で異なるものになるでしょう。何に見えるのか、どう見えるのか、そこに正解不正解はなく、目の前の「figure = 姿·形」に対して純粋に向き合うことから、人々が自分自身について考える時間が生まれることを期待しています。

 

- haku director 渡邊 賢太郎

 

◯ 山中 雪乃 | Yukino Yamanaka

 

1999年 ⻑野県生まれ

2021年 京都芸術大学 美術工芸学科 油画コース 卒業

2021年 京都芸術大学 美術工芸領域 油画領域 入学 現在在学中

 

主なグループ展示

2019年   浮遊する変体vol.3 「虚実皮膜」東京藝術大学 立体工房 (東京)

2021年 「ARTISTS FAIR KYOTO 2021」京都文化博物館 (京都)

               「formation」新宿眼科画廊 (東京) 

 

Instagram : @yukino_yamanaka

bottom of page