PAST EXHIBITION

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西條 茜 + 神馬 啓佑
​「 
a double blanket 」 

2021. 8 / 14 sat. ––– 8 / 29 sun

OPEN 11:00 – 19:00 

CLOSED  ( tue. / wed. )

Past Exhibition

この度 haku kyotoでは西條 茜と神馬 啓佑による二人展「 a double blanket 」を開催致します。
西條は主に陶芸、神馬は絵画を中心に創作を行っており、共通して「物語性」を重要な要素とした作品を制作しています。
本展覧会は、美容室でもあるhakuの場所性から構想しました。美容室で「髪を切る」という行為は、身なりを整えることでもありますが、何かとの別離であったり、転換・解放を感じさせる行為でもあります。西條と神馬は、hakuへ通うあるお客様にインタビューを行い、それを元に架空の物語を制作しました。二人の異なる技法や素材を用いて、モチーフとなる人物を共有することで、人の様々な表情を拾い上げて、創作を行った実験的な試みです。

本展覧会のタイトルにある「blanket」は、「security blanket」のことを意味しています。安心毛布やライナスの毛布とも言われ、子供の頃に持っていると心が落ち着く、毛布やタオル、おもちゃなどを指します。これは親から自立する状態への「移行対象」ともされています。移行対象としての「security blanket」は、誰しもがいつまでも持っているものではないでしょうか。

二人の作品、それぞれの客観的な視点から浮かび上がってくる「愛着と固執」、そして「解放と自立」という心理や行為。それは、長い時代や人生の中で、社会や人々が変化の時を迎えた際に幾度となくある通過儀礼のようなものなのかもしれません。

 また「自立と依存」は表裏一体であることも考えられます。他者との信頼関係によって人が支えられるように、依存することで自立すると言えるのではないでしょうか。2人の作家の客観的な視点から作り出される人物像は、私たちの個人的な記憶や体験にも繋がっていくでしょう。

西條 茜 | Akane Saijo 

2014年京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 工芸専攻陶磁器分野 修了。2013年ロンドン・ロイヤルカレッジオブアートへ交換留学。2020年度京都市芸術文化特別奨励者認定者。「空洞」でありながら「リアリティある表面」という陶磁器の特徴に着目する一方で、世界各地にある窯元などに滞在し、地元の伝説や史実に基づいた作品を制作している。

〈主な個展〉

2021胎内茶会(京都市営地下鉄醍醐車庫、京都)2019年タブーの室礼(ワコールスタディホール/京都)、2017年Folly(アートスペース虹/京都)

〈主なグループ展〉

2020年闇をまなざし、光に触れる。(アートコートギャラリー/大阪)2019年越境する工芸(金沢21世紀美術館/金沢)、ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019(京都文化博物館 別館/京都)、2018年ニューミューテーション −変・進・深化(京都芸術センター/京都)、2017年Ascending Art Annual Vol.1 (スパイラル/東京)。

神馬 啓佑 | Keisuke Jinba 

1985 愛知県生まれ 2011 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科表現専攻修了

「当然の結末」という主観的体験、記憶を起源としたシリーズを制作しており、テキストと絵画を用いて、ロマンティシズムと美術の関係性について創作を行っている。

〈主な個展〉

2019年「当然の結末#6(共同住宅、個人的体験)」LEESAYA(東京) 2018年「当然の結末#3(好物の話)」VOU(京都) 2017年「当然の結末#2(鑑賞と干渉、言語能力、円周軌道)」gallery parc (京都)  

〈主なグループ展〉

2021年「THE ヨエロ寸」 VOU (京都)2020年「subject/object」  hotel anteroom(京都) 2016年「肉とヴェール」京都芸術センター(京都)2016年「VOCA展 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」上野の森美術館(東京)