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CURRENT EXHIBITION

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2024. 10 / 4 fri –– 10 / 21 mon
​二箇所同時開催 haku / kokyu

OPEN 金 土 日 月 13:00 – 19:00  Close 火
※ 水 木はスタッフ不在ですが、自由にご覧いただけます。

 

Current Exhibition

このたび、haku kyoto及び姉妹ギャラリーkokyu kyotoでは、展覧会 “高橋 成樹"を開催いたします。

「曖昧な、確かな記憶」

 

風に揺れる葉、切り株に染み込む雨粒、木肌に刻まれた傷、自然が残した記憶。

 

高橋成樹の作品は、伐採から加工、完成に至るまで、すべてが手作業で進められます。彼の歩みは山師として始まり、木を伐り出すことで得た経験が作品の基盤となっています。木が育った環境や、そこに刻まれた時間を深く見つめながら、素材と対話し、その記憶を作品へと反映させています。木と向き合うその姿勢が、彼の作品に独自の深みを与えています。

 

「あるがまま」

 

通常の製材過程では取り除かれるひび割れや傷、コブ。高橋はそれらを「本来の姿」として受け入れ、木が生きた痕跡をそのまま作品に刻み込んでいます。自然の不完全さや変化を尊重するその姿勢は、現代社会が求める完璧さとは異なり、静かに日常を振り返るひとときをもたらします。どうぞ、この作品を通して、自然と時間が重なり合った記憶に触れてみてください。彼の作品をここ京都で発表できることを心から嬉しく思います。

 

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高橋成樹

 

日本一の森林率を誇る高知県。「木」を知ってほしいという想いから制作活動を始めました。

幼少期より祖父の山仕事を手伝っており、私の生活はいつも自然の木々と共にありました。

現在も変わらず山に入り、自分で伐った木を使用して作品を作っています。

木は、一本一本に個性があり、自然の中で育まれた物語があります。その物語を大切に製作し、作品になってからも日々変化を遂げる「生きている木」が私は大好きです。

作品となり、ひびや割れを繰り返しさらに、形をかえてゆくその姿は人間には到底及ばない、自然そのものの偉大さを感じられます。

木の伐採期を迎える日本の今、形を変え多面的に利用(再利用)することは環境保全にもつながります。

私の作品を通して、日本の木や環境問題にも興味を持っていただけたら嬉しいです。

​ig @narukitakahashi

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オープニングイベント

2024.10.4(金) 19:00-21:00

 

高橋成樹の制作過程で生まれた檜のおがくずを蒸留した特別なカクテルをご提供します。カクテルを手掛けるのは、世界大会でも受賞歴を持つカクテルスタンドフレくの齋藤隆一。

高知檜、珈琲、舞輪源ジン、這柏槇、榧木、五葉松、鼠刺、邪払葉、千振、青柚子

この一杯は"あるがまま" を意味する仏教の言葉「法爾自然(ほうにじねん)」をテーマにしています。山々の自然が長い年月をかけて育んだ草木花の力で生まれた飲み物です。これらの素材は、自然のサイクルの一部として存在し、今、山から私たちの口へと循環して届いています。

高知檜、珈琲、舞輪源ジン、這柏槇、榧木、五葉松、鼠刺、邪払葉、千振、青柚子

高橋成樹が高知の山で育てた檜から蒸留した水と、彼が最初に作ったコーヒーカップにちなんだコーヒーのアクセントが加えられたこの一杯を通して、私たちが自然と繋がり、その恵みをいただいていることを感じていただければ幸いです。高橋氏の作品と共に、どうぞごゆっくりとお楽しみください。

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